『あいうえお天気目玉焼Lサイズ』1992年度放送リスト
福島放送(KFB)『あいうえお天気目玉焼Lサイズ』
1990年4月7日~1998年9月26日に福島放送 (KFB)で放送された週末の情報番組。放送時間は毎週土曜日7時~8時。
ここでは、1992年度放送分についてまとめている。なお、番組の見どころは、『福島民報』においては放送前日(金曜日)のラ・テ欄に「明朝の見もの」として記載されている。放送回数は『あいうえお天気目玉焼』時代からの通算である。
第103回:1992年4月4日「魅せます・海そして桜、三崎公園は春一色」
広々とした太平洋、そして咲きはじめた桜。いま、春の息吹いっぱいのいわき市三崎公園から生中継。
第104回:1992年4月11日「▷鹿島町春の浜辺で馬の調教▷芸術とお天気」
第105回:1992年4月18日「新鶴村種まき桜▷東京ディズニーランドリポート」
第106回:1992年4月25日「▷裏磐梯早春の桧原湖▷ディズニーリポート」
ゴールデンウィークをひかえ、春山登山をする人も多い。しかし、この季節、雪どけや変わりやすい天候のため山は危険がいっぱい。春山登山で注意するポイントを伝える。
第107回:1992年5月2日「▷奥会津に春・カタクリの花▷くいしんぼー」
第108回:1992年5月9日「須賀川ボタン園▷低気圧北と南の天気の違い」
第109回:1992年5月16日「▷いわき10万本のエビネラン▷竜巻のしくみ」
開発のあおりを受けて絶滅の危機にあった貴重な植物「エビネラン」。いわき市の主婦・星野節子さんがこのランを庭で育て、裏山へ植え返すこと三十年、今では十万本の「エビネラン」が裏山に咲く。
第110回:1992年5月23日「▷アイガモで田の雑草害虫駆除▷ビール前線」
第111回:1992年5月30日「▷広大な草原での牧草刈り▷アメダスとは?」
第112回:1992年6月6日「▷ハーブ園から愛を▷ひょうとあられの物語」
第113回:1992年6月13日「▷あまいハチミツ採り生中継▷濃霧は地獄?」
甘くて栄養満点のハチミツ。このハチミツの採取は花が散るころに行われる。中継でハチミツ採りの様子を伝える。
第114回:1992年6月20日「▷芝がきめ手福島競馬▷なぜ梅雨がくるの?」
福島競馬場から、本番を直前に控えたコースに出て、芝生と天気の関係についてリポート。
第115回:1992年6月27日「▷中継は警察犬だワン▷雨は空の掃除屋さん」
犯罪捜査に活躍する警察犬。郡山市の警察犬訓練所から真剣な訓練の様子を中継で伝える。
第116回:1992年7月4日「▷アワビ採り名人はお天気名人▷カビに注意」
第117回:1992年7月11日「ドーンとでた花火がきーれいだなーっと」
第118回:1992年7月18日「▷雷よけのおまじない▷てるてる坊主の由来」
お天気名人は霊山町の大石登さんが登場。「くわばら、くわばら」の語源はなんと雷よけのおまじないだったなど、雷にまつわることわざを紹介してもらう。
第119回:1992年7月25日「▷岩瀬キュウリの秘密▷今年の夏は暑い?」
岩瀬キュウリは今が収穫真っ盛り。なぜ岩瀬キュウリはおいしいのか、その秘密をリポート。
第120回:1992年8月1日「▷まゆみちゃんレースに挑戦▷涼しい場所?」
第121回:1992年8月15日「羽藤淳子 寺尾克彦 宮田真弓ほか」
第122回:1992年8月22日「▷屋上に届くノッポアサガオ▷真夏日は何日」
第123回:1992年8月29日「▷中継布引大根味の秘密▷酔っぱらい台風?」
第124回:1992年9月5日「▷虫の音色で温度がわかる▷おかしなかかし」
日ごろなにげなく耳にする虫の鳴き声。この鳴き声の回数や音色の違いで温度を知る計算方法を紹介する。また、熱塩加納村からは毎年この時期に登場する「おかしなかかし」の表情を中継で伝える。
第125回:1992年9月12日「▷屋上までアサガオの小学校▷露のあれこれ」
八月に紹介して大好評の「ノッポのアサガオ」。郡山市の河内小学校のアサガオは三階の教室まで茎が伸び、今が一番の見ごろとか。校舎を彩るアサガオを中継で伝える。
第126回:1992年9月19日「▷飯野町リンゴ収穫▷台風の名前あれこれ ほか」
第127回:1992年9月26日「▷正しい夏物のしまい方▷今年は雪が少ない」
第128回:1992年10月3日「▷新構成冒頭リクエスト▷ディズニーランド」
今回からコーナー、内容を一新!電話を使ってのお天気リクエストが登場。また、ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」の体験リポートや、ディズニーグッズを紹介。おなじみのお天気中継は福島市の飯坂町からユーモラスなひょうたんの栽培を。
第129回:1992年10月10日「▷いわき市水石山公園▷なぜ紅葉になるの?」
秋の楽しみの一つに色とりどりの美しさを見せてくれる紅葉がある。では、なぜ木の葉が色づくのか。お天気すくーるで解説する。
第130回:1992年10月17日「▷なぜこんな形なの?と!▷読書と良い照度」
おなじみのマーク「?」と「!」。どうしてこのような形で使われるようになったのか。
第131回:1992年10月24日「▷土湯温泉女沼の紅葉▷”ほろう”って何?」
土湯温泉の女沼(めぬま)は、紅葉まっさかり。山々を彩る紅葉を中継。
第132回:1992年10月31日「▷中継会津の身不知柿▷偏西風とジェット機」
枝が折れるほどたくさんの実をつけることから「身不知」と名がついた会津身不知柿。この柿は渋柿の代表的な品種で、皇室へ献上されることでも知られている。今回は、会津の秋の風物詩、会津身不知柿の収穫の話題を中継で伝える。
第133回:1992年11月7日「▷去り行く秋福島イチョウ並木▷暖房と気温」
福島市立第四中学校から美しく色づいたいちょう並木を中継で伝える。
第134回:1992年11月14日「郡山まがりネギ▷なぜわかる季節の変わり目」
秋から冬へ移りゆく季節。「季節の変わり目」を具体例をあげて解説する。
第135回:1992年11月21日「▷おふろの快適温度▷いわきのだるまづくり」
第136回:1992年11月28日「羽藤淳子 寺尾克彦 宮田真弓ほか」
第137回:1992年12月5日「▷パワフル川俣シャモ▷あなたまかせの謎?」
来年はトリ年。そこで川俣町から町おこしの一翼を担っている「川俣シャモ」の話題を中継で伝える。
第138回:1992年12月12日「▷これぞ名人のしめ飾り▷へべれけって何語」
第139回:1992年12月19日「▷中継もスタジオもにぎやかクリスマス特集」
三島町から地元で取れるもみの木を使ったクリスマスツリー作りを中継で紹介する。
第140回:1992年12月26日(スペシャル、7時~8時30分)「▷90分スペシャル、お天気総点検&目玉焼き特製おもしろ企画満載」
第141回:1993年1月9日「▷今年もお天気情報がいっぱい▷鏡石の白鳥」
今、一番気になるのがスキー場情報。リフトの運行状況や積雪量など、最新のスキー場情報を細かく紹介する。
第142回:1993年1月16日「知ってる?大雪のタイプ▷危険な雪道運転を体験 ほか」
中継は、宮田真弓がスキッドカーに乗り込み雪道での運転がどれほど危険かを実際に体験するとともに、安全な運転方法を学ぶ。
第143回:1993年1月23日「風花って何?▷とにかく安い・福島市のラーメン店」
花の最も少ない今の季節、花の美しさを雪に求めてつけられた風花(かざばな)という言葉。一体、風花とはどのくらいの大きさで、どんな形をしているのか、分かりやすく解説する。
第144回:1993年1月30日「寒さの峠と記録▷甘くて大きい北会津村完熟イチゴ」
第145回:1993年2月6日「余寒ってなーに?▷今年は豊漁・イワシの天日干し」
立春も過ぎ、暦の上では春。でもまだまだ雪は降るし氷もはる。立春の後の寒さを「余寒」と言うが、福島の寒さの記録は、ほとんどが立春以降に出ている。今回はこの「余寒」についての話題を。
第146回:1993年2月13日「雪?雨?どっち▷安達町でアサツキ▷手作りチョコ」
第147回:1993年2月20日「温度で形いろいろ雪の結晶▷金山でスノーモービル」
いろいろな美しい形を見せてくれる「雪の結晶」。その形が決まるのは空中の温度が影響するという。温度と結晶の形の関係についてわかりやすく解説する。
第148回:1993年2月27日「コンクリートもつぶすなだれの威力▷花粉症グッズ」
第149回:1993年3月6日「雪は貴重なエネルギー▷木戸川のサケの赤ちゃん」
春とともに解け出す雪を水力発電に使うとどのくらいの雪の量で、どのくらいの電力が得られるのか、分かりやすく解説する。
第150回:1993年3月13日「春だ・いわきの梅満開▷植物活動がスタート」
第151回:1993年3月20日「一番に見せます・朝の福島空港▷はてな?空港用語」
待望の福島空港が開港。朝の空港の表情、なじみの薄い空港内の用語、そして空港で売られるお土産など空港情報満載でおくる。
第152回:1993年3月27日「サヨナラ宮田真弓ドリームランド中継▷名場面集」
【備考】
第151回は、この日開港した福島空港を全編にわたって特集した。宮田真弓が中継で空港各所を紹介したほか、寺尾克彦が担当したグルメレポートコーナー「帰ってきたくいしんぼうなんだかだぁ~2」では空港内の喜多方ラーメンの店を取り上げ、番組名物の「くつなげ」は開港前の空港を見学に訪れた芦ノ牧温泉大川荘の仲居さんにお願いするなど、番組のすべてが福島空港に絡めたものになった。
この回のオープニングでは、羽藤が初めて飛行機に乗った際のエピソード(万一のことを考えて搭乗前日に部屋をきれいにした)を披露しており、寺尾からは「おばあちゃんみたい」と突っ込まれている。
なお、この時期の番組コーナーには、前述の宮田による中継コーナー、寺尾の「帰ってきたくいしんぼうなんだかだぁ~2」の他、視聴者からのリクエストで各地の天気を伝える「お天気リクエスト」、スタジオの設置した大きな回転パネルで県内の天気を伝える「お天気スクランブル」、天気に関する知識を解説する「お天気すく~る」、週末の県内のイベント情報などを伝える「いってみっせみてみっせ」といったものがあった。
第152回をもって『あいうえお天気目玉焼』初回から中継リポーターを務めた宮田が番組を降板。第151回のラストでこのことが発表された際、宮田は「会社辞めるわけじゃないですから。福島放送にずっと出ますから」と発言している。その言葉の通り、宮田はその後もしばらくKFBの番組で活躍した。
【参考文献】
・『福島民報』朝刊各号(国立国会図書館東京本館所蔵マイクロフィルム)
【2023年4月12日公開】
【2023年5月18日一部改稿】